2017年11月30日

ミニが逝く(その2)


ミニの状態が急変して一晩、パっパーは6時過ぎに目が覚めてミニの様子を外に見に行きます。ママも起きて来ました。

庭に出て見るとミニは昨日いた芝の上にはいませんでした。どこか見えないとこで息絶えたのか?と思って探して見ると、庭のある壁の向こうの隅っこに頭を下げてうずくまっています。息はしてるようです。生きてる!

その日はお義母さんがちょうど中国から帰ってくる日で、ママは空港に10時過ぎに迎えに行かないといけません。獣医に行くのはその後になりました。獣医さんがいうには「暑い日が続いて脱水症状かもしれないので、一日預かって点滴で水分補給と腎臓を水で洗い流して元気になるかもしれない」とのこと。

希望はまだあります。単に老衰と脱水症状ならと。
「でも1日置いても症状が回復しないようならそれはまた朝に考えましょう」とも言われました。次の日の朝に連絡しくれるとのことでした。仕事帰りにパっパー獣医さんのとこによって様子を見ましたが、カゴの隅っこで頭を下に下げてボーッとしてる感じでその時点では変わってないとのこと。とりあえずは獣医さんに一晩預けて、心配ですが、ちょっと安心してその日は寝ました。

次の日の仕事中、11時にママから電話が。
獣医さんから連絡あって、やっぱりダメだったって。11時半にあれをやるからパっパーは来る?」と。
「あれ」ですが、安楽死の注射のことです。もうペットが見込みがない場合は注射で眠らせてあげるんです。

「ああ、その時がやっぱり来たんだ」と思うとパっパーも・・・、何も考えることができません。すぐに会社の人に「1時間ほど出てきます」と言って、自転車こいで獣医さんのとこへ。ママはもう来てて「最後のひととき」でミニを抱っこしてます。パっパーも目から涙が止まらずにミニを抱きしめます。獣医さんからも急がなくていいから、好きなだけお別れの時間を大切にしてくださいと言われました。

もうミニは目も見えてないのか?耳も聞こえてないのか?ママやパっパーのことがわかってないのか?呼んでも何をしても反応がありません。目も死んでるというか目を合わせませんし、耳も触っても呼んでも動きません。獣医さんも朝方にちょっと回復して「もしかしたら」というミニが頑張って生きようという瞬間があったそうですが、やはりその後は悪くなる一方で、楽にしてあげた方がいいとのことで。

台の上にタオルを敷き、点滴の針の管から注射をするので、また針を刺して暴れることもありません。麻酔が入るように薬が入って、痛みもなく心臓が止まるそうです。以前ホームステイ先で見たことがあるのでどんな感じかは分かっていたのですが、まさか自分のペットのミニがそうなるなんて。

ママとパっパーが涙ながらにミニを優しく動かないようにおさえて、「ミニ、16年間いろんな思い出もらったよ。ありがとう」と言いました。獣医さんの注射の緑の液体が管を通ってミニの体に入っていきます。ミニはちょっとびっくりしたように動きますが、すぐに静かになりました。注射も終わり獣医さんが聴診器で心臓の音を確認して「ミニは安らかに逝きましたよ」と言って。そこでミニの16年半の命が終わりを告げました。

ミニの体や顔は普通で「死んだ」ことが信じられなかったです。
最期は苦しまずにパっパーとママに見守られて逝って、それはよかったのかな?絶対にミニは分かってたと思います。これが最期だってことも、二人が一緒にいたことも。

体は動物団体の方が引き取って火葬してくれるとのことでお願いしました。最後の治療費の支払いを終えて、そこを出て。外でママをギューっと抱きしめて二人で泣きました。「ミニはもう帰ってこないね。寂しいね。でもいっぱいいい思い出もらったよ。もう苦しまずにいいんだよ。16年半だもんね。十分に頑張ったよ。もういいよね。」って。

家族の一員のミニが亡くなりました。
本当にいろんな思い出をありがとう。ゆっくり休んで、これからは僕たちのことを見守っててね。

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