2015年2月19日

お義母さんと桃の木(その2)


玄関の脇に「庭」とまで言えない小さなスペースがあり、そこにお義母さんの桃の木があります。場所が狭い、陽のあたりが悪い、隣の家のフェンスの真横ということで、パっパーがかなり切って小さくしてます。

正直、この桃の木は邪魔です。隣のフェンスに寄りかかるように大きくなるし、枝が歩道にまで伸びてくるし、そうならないようにかなり切ってあるので実もそれほどたくさんなりません。できてもかなりの小ぶりです。

ある日のこと、誰かがドアをノックしてお義母さんが出てみるとインド系の男の人が2人「前の庭にある桃とっていいですか?」と聞いてきたらしいです。英語がうまくできないお義母さんは「OK」と言ったそうです。本当は「ノー」と言いたかったけど、近所に住むインド人でたまに外でビールを飲んで携帯で喋ってるの見かけるらしく、黒くて怖わそうだから何も言えなかったみたいです。

ちょうどその時の桃はまだ大半が熟してない緑のものが多くて、まだ食べるには早かったんです。でも2人のインド人はスーパーの袋を2つ持ってきてそれいっぱいに詰めて緑の桃も持って帰ったそうです。ママとパっパーは「どうせ食べないし、どうでもいい」って感じですが、お義母さんはインド人が帰った後にすぐに外に出てかなりの量を持って行かれたことに唖然、かなりのショックを受けてその夜は眠れなかったそうです。

「取っていいですか?」「どうぞ」と言われてどれだけ取っていいかは難しいですね。しかも英語がうまくないお義母さん、しかも「インド人が怖い!」というんですから、英語できても何も言えないでしょうし。

そしてある日、桃の季節もそろそろ終わりかなというときに同じインド人の二人がやってきました。手にはスーパーの袋が。今回はパッパーが話をしました。

「あの〜、近所の者ですが。桃を取ってもいいですか?」と丁寧な感じでした。
「まだ桃って残ってるのかな?まあ、あったら持って行っていいよ」とパッパー。よく見るとたくさん落ちた桃はあるけど、木になってる桃は暗くなったせいもあってかあまり見えない。

そう言った矢先にママがハルにミルクをあげながら外に出てきた。その後ろにはお義母さん。「パッパー、何?桃が欲しいって?全部はあげないでよ!」とママ。
別にどうせないからいいじゃんと思いつつ、インド人に「あ、ごめん。あのうちのお母さんがまだ食べるっていうから、ちょっとくらいは残しといて」とパパ。お義母さんが言うにはそのインド人二人はちょっと取ってすぐに帰ったらしいです。窓越しに見ててのかな?

その日の夜にお義母さんが寝れたかは聞いてませんが、次の日の朝ママが。
あのインド人たち、5個だけ残して残りは全部持って行ったってお母さんが言ってた
「でもその前に何個くらいあったか知らないから、どれくらいとったか分からんよね〜」とパっパー。

パっパーが外に出てみると最低でも10個はまだあるけど。

パっパーが思うにそのインド人の二人は下にたくさん落ちて腐った桃を見て「どうせ食べないみたいだからもらってもいいかな?」と思って聞いてきた気がします。単に熟れた桃が食べたかったらわざわざ聞かずに勝手に持って行く気がするし。

ちなみにお義母さん、他の人の家の庭にある果物や花をたまにパクってきます。ドアをノックして聞いたりしません。うれしそうに手にいっぱいのビワ、みかん、キンカンとか持って帰ってきたり、綺麗なバラの花を取ってきたりとか。良くないですね〜。今回はちょっとそのバチがあたったみたいです。

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